人文社会系森直人准教授の共編著『公教育の再編と子どもの福祉』【全2巻】(明石書店、2024.9)が刊行されました。
第1巻〈実践編〉 : 森直人・澤田稔・金子良事編『「多様な教育機会」をつむぐ: ジレンマとともにある可能性』
第2巻〈研究編〉 : 森直人・澤田稔・金子良事編『「多様な教育機会」から問う: ジレンマを解きほぐすために』
「多様な教育機会確保法案」をきっかけに誕生した「多様な教育機会を考える会」(rethinking education 研究会: RED研)には、教育学、社会学、社会政策・社会保障・社会福祉論などの学際的な研究者と、フリースクールや子どもの貧困対策に尽力する実践者・運動家が結集し、現場と理論の架け橋を模索した考察を蓄積してきました。本シリーズはその軌跡と現時点の到達点です。
内容概要:
1巻は「ジレンマ」と「緩さ」を公教育再編と子どもの福祉に不可欠なポジティブな要素と捉えている。なかでも、Ⅱ部の実践者による「多様な教育機会」の省察が本書の中心であり、Ⅰ部はそれらの共通性を探り、Ⅲ部はRED研と教育機会確保法について振り返る構成をとる。
2巻は様々な支援の場に携わってきた実践者が語る「多様な教育機会」のジレンマを受け止めるところから問いを立て、その解の導出を試みた研究論文を収録。本書は、継続的に議論と模索を共有してきた研究者が各々の専門に基づき、その経験を考察に反映させた論考からなる。
参考:
https://www.akashi.co.jp/book/b652786.html
https://www.akashi.co.jp/book/b652787.html