人文社会系宮川創准教授の著書『読めない文字に挑んだ人々 ヒエログリフ解読1600年史』(山川出版社、2024年7月)が刊行されました。
本書の解説:
シャンポリオンがロゼッタ・ストーンを手がかりに、古代エジプト語のヒエログリフ(聖刻文字)を解読したという話は有名だが、その前後、長い期間にわたって様々な人々の挑戦があったことはあまり一般には知られていない。忘れ去られた文字となってからシャンポリオンの解読に至るまでの経緯と、シャンポリオン以降に残された課題への取り組みの双方にスポットを当て、その歴史を紹介する。また、「ひとつの文字体系の解読」というテーマを通して、研究の積み重ねの価値についても考える。
第Ⅰ部では、古代エジプト文字の概要や歴史的背景について基礎知識を解説し、第Ⅱ部で、古代エジプト文字の解読に挑んだ人々と解読の歴史について紹介する。