人文社会系のYida Zhai准教授による、権威主義体制における「記憶の政治」に関する研究論文が、国際学術誌 Journal of Contemporary China に掲載されました。
本研究は、権威主義体制における「記憶の政治」に着目し、国家による過去の記憶の抑制・消去と支配的な記憶の形成が、文化ヘゲモニーをどのように支えるのかを分析しました。また、こうした支配的な記憶に対して、社会の側からどのような対抗的な記憶や解釈が生み出されるのかにも注目しました。
中国におけるCOVID-19パンデミックの記憶を事例に、インタビュー、政府公文書、ソーシャルメディア上の投稿などを用いて分析を行い、権威主義体制において国家と社会が記憶をめぐって相互作用する過程を明らかにしました。
Journal of Contemporary Chinaは、現代中国の政治・社会・国際関係などを扱う国際学術誌で、Social Sciences Citation Index(SSCI)に収録されています。2025年のインパクトファクターは3.1で、Q1にランクされています。また、2025年のCiteScoreは6.5(Q1)となっており、国際的な評価の高い学術誌です。
Zhai, Yida. 2026. “Authoritarian Memory Politics: State Erasure, Manipulation, and Counter-Hegemonic Resistance.” Journal of Contemporary China, https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10670564.2026.2737134