人文社会系田中祐輔教授の共編著書『翻訳新論 日中の文字とことばの〈近さと遠さ〉を考える』(文学通信)が刊行されます。
本書は、文学・宗教学・言語学・日本語教育学などの専門家らによる国際共同研究チームが、日中間で行われてきた翻訳や翻案、アダプテーションの歴史や実践を多角的な研究アプローチから詳しく考察したものです。
内容説明:「あとがき」より
【翻訳とは、テクストを異なる言語へ移し替える作業ではなく、その言語が持つ社会文化的文脈を再解釈し、新たな意味を生み出す行為である。そのため、翻訳の研究・実践は文学研究のみならず、歴史学、社会学、言語学、教育学等にも広がるものであり、人工知能(AI)を含む多様な技術・領域と連携しながら発展させるべきものでもある。さらに、国際的な文化交流の視座による役割の志向を欠かすこともできないと言える。本書が提示した理論的枠組みや実践的考察が、新たな翻訳研究の地平を拓く一助となれば幸いである。】
紹介ページ:https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-86766-076-8.html