現在地

デジタル・ヒューマニティーズリサーチユニット(筑波人文情報学研究会)

設立の趣旨

人文学は一つの資料に深く関わろうとするのに対し、図書館情報学は資料全体に広く関わる傾向がある——一般的にはそのように言われるかもしれません。本研究会は、そのような人文学と図書館情報学が連携することにより、双方にとっての新たな道が開かれることを目指しています。

近年のデジタル化とネットワークが人文学にもたらしたものは資源の共有です。それによって研究者のコミュニティが形成され、異なる価値観を持った研究者同士が出会い、さらに学術的衝突を通じて、これまで気付かなかった視点にお互いが気付くでしょう。そこから資料に対する新たなアプローチが始まります。

また、デジタル化とネットワークが図書館情報学にもたらしたものはサービスの再構築です。他の資料への到達可能性が飛躍的に上がり、新しい情報アクセス技術が数多く開発されました。結果として、資料との向き合い方そのものが変わりつつあり、それを反映する形で図書館サービスの様々な再構築が始まっています。

筑波大学でも、2012 年度に人文社会系と図書館情報メディア系の教員によって筑波人文情報学研究会が発足、2013年に筑波大学リサーチユニットとして認定を受けました。

お知らせ

世界の動向

近年、世界各地で分立していた学会が連合体 ADHO を形成し、デジタル・ヒューマニティーズの研究者が国際的に活動するための基盤が整いました。日本でも 2012 年に日本デジタル・ヒューマニティーズ学会が設立され、ADHO に加盟しました。